SARS流行のとき,受験シーズンの中国が「入試」を成功させるためにしたこと。
こんにちは,まんまる桜です。
無事に国公立大学2次試験(前期)が終わりましたね(2月25日)。
「なんでこんな時期にコロナが!( ;∀;)」と心配していた受験生や保護者の方も多かったと思います。
1.現在,受験シーズンなのは,日本くらい。
うちの専門学校にも,「妹の大学受験が近いので,(専門学校に通っている)兄を学校に行かせたくない」と,保護者の方から連絡が入るほどです。
家族で一致団結して,大勢が集まる場所には出向かないということだと思うのですが,うちの専門学校は少人数制なんだけどな・・・いや,それはそれぞれの家庭の判断だから出席を無理強いはできません。
しかし,「受験シーズンで大変なのにコロナなんてやめてくれよ」なんて言っているのは,
日本くらいなもんです。
中国の大学入学統一試験は6月。→そして,9月に入学式。
(多くの欧米の国は9月が年度始まりですよね。)
感染者が増えてきた韓国も,大学修学能力試験は11月。→そして,3月に入学式。(入学式は中止のところが多いのかな?)
他国が話題にしていないからといって,日本の受験生への配慮を忘れてはいけません。
私は元高校教員ということもあり,2月・3月まで受験を頑張る学生を応援したい気持ちがあります。
2.SARS流行のとき,中国が「入試」を成功させるためにしたこと。
SARS(サーズ)は,2002年11月~2003年7月に流行した重症急性呼吸器症候群と呼ばれるものです。
日本には広まりませんでしたので,受験シーズンは大丈夫でしたね。
中国では,もう終息は見えていましたが,受験シーズンと重なっていた時期がありました。
以下の内容は,『素顔の中国 -街と人と暮らし55話』を参考にしました。
著者は,2003年6月7・8日に中国であった大学入学統一試験の際,ある受験会場で取材をしたようです。
以下に,この年の試験会場の特徴をまとめます。
①受験生は,健康保険証を見せる!
健康保険証には,1週間分の体温の記録が書かれていたそうです。それを見せてから,受験会場に入る!保護者のサインも必要!
勝手に評価⇒⇒⇒ (*^▽^*)いいね!★★★
受験生は,体調管理が大切ですから,日々の変化を見逃さないためにも,全員やったらいいやん!と思うくらいです。
②会場でも熱をはかる!
熱があった学生は,別室で受験できたそうですよ。広い部屋で少人数で。
(*^▽^*)いいね!★★★★
この徹底ぶり!人口の多い中国でやってのけたのがすごいです。
③感染の疑いがある学生は,専用の試験会場へ。
1人部屋で受験できたようです。試験監督の先生もそれぞれの部屋にいたということですよね?た,大変・・・!
(*^▽^*)いいね!★★★
感染の疑いのある学生もちゃんと受験できて良かった!
ちなみに,受験の日に一般的な感染症(インフルエンザなど)にかかっちゃう場合もあるわけですが,
日本では,受験できる学校も多くあります。
私が今まで勤めていた学校の例だと,
・後日,再受験(追試)が可能。
・「インフルエンザ部屋」で受験。すでにインフルエンザにかかって完治済の教員が試験監督をする。←監督するの嫌ですけどね。
という,パターンなどがありました。(学校や自治体によります!)
受験生,諦めないで!
④1教室には25人くらいの受験生。机の間隔を80センチあける!
(*^▽^*)いいね!★★★★
80センチって結構ありますよね。
うーん,私のヒップは80センチ以上あるな・・・(いきなり何の話を!)
ヒップ(ひとまわり)の半分が約40センチ以上だとして・・・
つまり,机と机の間を,ギリギリ2人が通れるか通れないかくらいあけるということなのですよ。
日本の学校は,机と机の間は,1人しか通れませんね。
濃厚接触を避けるのは大切なことですね。
⑤受験会場には救急車が待機!
著者が取材した受験会場では,外に3台,構内に1台,控えていたようです。
(*^▽^*)いいね!★★★★★
集団が受験しますからね。受験中に,大量感染もありえるわけです。(試験中に発熱した学生はいなかったらしいです。)救急車を見た受験生は「恐ろしいところに来ちゃったな」と感じると思いますが,何かあった時には安心ですよね。
日本でも参考にできるところがあると思います。
受験生,がんばれ!
以上です。ありがとうございました。(^^)