夫婦の姓の選択。我が家は私（妻）の苗字に合わせました。

こんにちは。まんまる桜です。

今回は夫婦の姓（苗字）の選択について書きたいと思います。

我が家は，偶然にも夫婦それぞれの利害が見事に一致し，私（妻）の苗字を選びました。
親にも知り合いにも「そんなことできるの？」と驚かれました。ちゃんとできます。

１．日本の現状。

民法 第750条には「夫婦は，婚姻の際に定めるところに従い，夫又は妻の氏を称する」とあります。現状では，夫婦別性は認められていないので，夫か妻の苗字を選ぶことになっています。

実際，婚姻届には，「婚姻後の夫婦の氏」という欄があり，「□夫の氏」「□妻の氏」（□にレを記入します）のいずれかを選べるようになっています。

厚生労働省の『平成28年度　人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況』によると，平成27年の時点で，妻の姓を選んだ夫婦は全体の４％という統計が出ています。

これでは，「そんなことできるの？」と知らなかった人がいても不思議ではありません。
身近に該当者がいないのでしょう。

２．なぜ我が家は妻の姓を選んだのか。

夫の言い分。
①実家との関係が悪いため，苗字を捨てて生まれ変わりたい。
②私（妻）から苗字を奪いたくない。
私の苗字が変わると，私が私でなくなってしまうような気がしたらしいです。
「まんまる桜」→「でこぼこ桜」　確かに別人です。

妻の言い分。
①苗字を変えるのが恥ずかしかった。（いつまでも少年少女のままでいたい的な・・・(+_+)こんなの言う方が恥ずかしい。でも本当です。）
女が苗字を変える＝結婚。大人の女性になる，ということですので，その変化に耐えれそうにありませんでした。
②自分の苗字を気に入っている。
③社会科の教員なのでネタとして使えると思った。（しかし，実際，言ったことはありません。結婚して苗字が変わることに憧れを抱いている女子も多いです。親から「なんてこと吹き込んでくれるんだ」とクレームが来てもいけませんしね。）
③大黒柱なので，仕事上の手続きが楽。

３．妻の姓を選んだ個人的なメリット

①夫が生まれ変わった。
②妻が少女のままでいれた。

大丈夫か？この夫婦。

４．妻の姓を選んだ個人的なデメリット

①親からの非難。（変わったことはヤメテ。）
②恐妻家と決めつけられる。
③妻の姓を選んだということは，妻が戸籍の筆頭者（戸籍の代表者）になります。
ちなみに私は世帯主（世帯，その家の代表者）でもあります。
役所などから通知が来る際は，私の名前が先に書かれていたり，私の通知が先頭に入っていたりします。序列がはっきりしているような気がして嫌な時があります。
こちらから連名で手紙を送る際は，夫・妻の順で書いたり，妻・夫の順で書いたり，さまざまです。

５．苗字を変えた夫の手続き

私自身は，変更がなかったので，手続きはありませんでしたが，なんせ夫がパニックになるので，全ての手続きについていきました。
でも，ついていって，いかにこの手続きが面倒くさいものなのか分かりました。
これから結婚される方は，この手続きに付き添ってあげるというのもいいかもしれませんよ。
夫自身が姓を変えたかったとはいえ，大切な名前を変えてくれてありがとうという気持ちがわいてきました。

①役所系
うちの市の役所では，姓の変更手続きをしたいと伝えると，とんとん拍子に事が進んいって楽でした。「マイナンバーの次は，国民健康保険ね～。その次は，国民年金ね～」という感じでした。

②運転免許証
警察署に行きます。

③銀行口座
銀行の窓口に行きます。

④携帯電話
ショップに行きます。

 

こんなもんだったと思います。就職していたり，家賃や電気水道の名義になっていたりすると，もっと手続きは多くなります。

夫のパスポートと教員免許状は，旧姓のままです。（急を要していないと判断。）
教員免許状には変更の義務はないようです。提出を求められた時に戸籍抄本などを添付すればよいそうです。でも自治体によって対応が異なるので注意してくださいね。

このように，手続きが完全に終わっていないところが悲しいところです。

６．名前を変えることについて

妻の姓を選択する夫婦が４％のままでも私は別にいいのですが，「どっちにする？」という会話はあってもいいんじゃないかなと思います。
日本人の名前の歴史的な話をすると，幼少期と成人後の名前がまったく違うことも多くありました。えらい人に名前を授けてもらうこともありました。
生まれ変わりたい人にとっては心機一転でいいですね。一方で，変えた名前が偉大すぎて，プレッシャーを感じた人もいるかもしれませんね。
どちらにせよ，名前が自分に与える影響は意外に大きいです。

以上です。ありがとうございました。（^^）