大黒柱妻が中国留学を目指すブログ

【大幅メンテナンス中…】病気の夫とゆったり過ごすのが幸せ。おいしいご飯と中国が好き。気長に夢をかなえたい,まんまる桜のブログです。

精神的な病をかかえて引っ越しするのは難しい。

こんにちは,まんまる桜です。

前回は,引っ越しシリーズ【その1】でした。↓ 

www.manmaru-sakura.com

辛く苦い場所から離れて,
病院や仕事の多い都市部へ引っ越しを試みました。

 

1.家探し

不動産賃貸仲介会社というのでしょうか?
アパマンショップとか,エイブルとか。
私と彼は,都合が合う土日に,そういう仲介会社をめぐっていました。
今思えば,めまいや過呼吸を起こすような彼を引き連れて,
よくやってましたね(無茶)。
彼は倒れはしなかったものの,相当ストレスを感じていたと思います。
私もストレスを感じていました。
私は,そこそこのところで妥協も必要だと思っていて,早く決めたいと思っていました。
彼は何件物件を見ても,ピンと来てない様子。
言い合いのケンカもよくしていました。
私は家の話をしたいのに,彼は読んだ本の話をする。
私が「その作者嫌いなんだけど」と言って大ゲンカとか。

この時点で引っ越しを諦めておけばよかったんですよね。

この時の私たちには無理だと。

2.「私が決めてくる」

引っ越すことには同意していた彼ですが,体力に限界があります。
それまでは2人で不動産を訪れていましたが,彼はついてくるのを止めました。
私は「私が決めてくる。それでいいよね?」と彼を納得させて,一人で決めてきました。

私が重視したことは,

①家賃。
とにかくこれを抑えたかったです。彼の収入が望めませんから。
住んでいた部屋より月1万円は安く抑えることができる計算でした。
広さは2DK以上あればいいやという感じで,あまり重視していませんでした。
②通勤のしやすさ(便利な駅に近い)
私にとっても彼にとってもいいものだと思っていました。
(当時の私は,日々の生活より仕事に重きを置いていたのです。)

3.引っ越し

引っ越し当日まで,彼は新しい部屋を知らないわけなんです。
間取り図や写真は見てもらっていましたが。

それまで住んでいた家を出るまでは,彼はまだ元気でした。

新しい家に引っ越して,段ボールを引っ越し業者に運んでもらい,

f:id:manmaru_sakura:20200203213806p:plain

今までより狭い部屋に,積み上がる段ボール箱・・・
急に悲しさがこみ上げてきて,彼は泣いていました。


4.泣いて,怒って,壊して・・・

あんなに荒れた彼はもう見たくありません。
不安定で,自分で自分をコントロールできなくなっていました。
携帯電話(当時ガラケー)をバキッと折っていました。
もう一緒にやっていけないなと思ったくらいです。
彼もそう思ったでしょうね。

「家賃が1万円安くなるってそんなに大事?!」と責められましたが,
私は本気で「大事」だと思っていました。
「お金がないのだから,節約して当たり前だ」と私が答えると,
「そんな一般論を聞いてない」と怒る彼。
全然会話がかみ合いませんでした。

5.今だから分かること。

私はまだ大黒柱になる覚悟がなくて,
引っ越しを通して,彼に復讐していたのだと思います。


「あなたの稼ぎがないから,狭い安い部屋になりましたよ。あなたのせいですよ。」

と,彼を苦しめるメッセージを送り続けていたのだと思います。(もちろん無意識ですけど。)

通勤しやすいようにと,便利な駅に近いマンションを選んだのも,

「早く仕事を見つけて働いてね。」

という圧力になっていたと思います。

一般論でいうと,私がしたことは間違いとは言えません。
収入が減るから,家賃を節約する。通勤に便利な駅を選ぶ。
普通のことだと思います。

でも,パートナーが精神的な病をかかえていた場合,
何がお互いにとって一番大切なのか,一般論とは異なってきます。

6.家賃よりも最寄り駅よりも大切なこと。

①まずは安心を。
引っ越すことより,慣れた居心地のよい場所で休むことが必要でした。

新しい家がどうだこうだという会話よりも,しなければいけなかった会話。
「今日はどうだった?」
「ご飯食べた?」
「体調はマシ?」「無理しないでね」
「いいことあった?」

f:id:manmaru_sakura:20200203222004p:plain
家がどうだこうだと言っている場合ではなかったんですよね。
まずは,健康で楽しい生活を取りもどすことが大切でした。
焦ってはいけません。順番を間違えてはいけません。

 

次回,元の家に戻ります。
以上です。ありがとうございました。(^^)