大黒柱妻が中国留学を目指すブログ

【大幅メンテナンス中…】病気の夫とゆったり過ごすのが幸せ。おいしいご飯と中国が好き。気長に夢をかなえたい,まんまる桜のブログです。

引っ越しに失敗した過去。引っ越し先で過ごしたのは2週間だけ。

こんにちは,まんまる桜です。

ちょうど6年前の2月,まだ結婚する前でしたが,すでに同棲していた私たちは引っ越しをします。

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しかし,引っ越し先で過ごしたのは2週間だけでした。
結末だけ先に言うと,夫が引っ越し先の環境に馴染めず,2週間後に元のマンションに戻ったのです。(結果,今のマンションには7年住んでいます。)
夫のことを理解しておらず,夫の話も聞かず,私が先走ってしまった失敗談です。

「引っ越しうつ」「引っ越しブルー」という言葉もあるくらいです。

ただでさえ引っ越しにはストレスがかかります。
ましてや,当時,夫は精神的にズタボロの状態でした。

私たちと同じような失敗をする人が出ないように祈りながら,記したいと思います。
今日は引っ越しに至る前段階をお話しします。

 

1.2013年4月,夫が社会人となる。

彼は私立の高校教員になりました。
家は,高校の近くの賃貸マンションを借りました。(私もすぐにその部屋に転がり込むことになります。)
部屋を見た際に,彼も私も一目ぼれして,すぐに決めました。
広々として綺麗で日当たりもいい。
その部屋は彼にとって特別な部屋になっていきます。
社会人になった記念の部屋。自分で決めて自分で家賃を支払う部屋。

しかし,就職した学校は,働きやすいとは言えない学校でした。
小さな学校だったので,独自のルールも多くありました。
定時を過ぎてからの「おしゃべり」会議。強制参加の組合活動など。
私がそこで働いたとしても馴染めなかったと思います。

そして,同じ教科の教員(女王様気質)による人格否定です。
生徒と関わらないように,夫は窓際に追いやられました。
生徒は職員室に行って,彼を探します。おしゃべりしたいから。
でも女王様に「○○先生はいないよ」と言われます。
いじめです。
昨年,教員同士のいじめが問題になりましたが,
あの件も,力をもった女性教員が主導したようですが,
他人事と思えませんでした。

2.2013年7月,夫が退職する。

心身ともに限界をむかえた彼は4か月で退職に至ります。
彼の味方になってくれる先生も複数いました。
かねてから女王様の政治に不満をもっていたのでしょう。
それは嬉しいことでもあるのですが,
その戦いで,名前が前面に出るのは彼。
応援している先生たちは,結局は,後衛なのです。(でも仕方ありません。応援してくれている先生にも生活があります。)
彼は本当に辛かったと思います。

ところで,教員が数か月で退職することも,
ある日突然違う先生が学校にやってくることも,
教育業界ではよくある話です。
私も教員ですので(いや,同業でなくとも),彼の職場が異常であることは分かりました。
「もう辞めよう」「身体が第一」という話は2人でよくしていました。
職場(学校)なんて,いくらでもあります。
私は,次の学校(職場)にすぐ就職できると思っていました。

3.夫の再就職活動【準備編】

公立・私立を問わず,講師登録を行いました。
夫は,中学・高校の国語と社会の免許を持っています。
特に「国語」の先生はどの学校でも人手不足です。(文学部は人気がないですから。私たち夫婦は文学部系ですけどね。)
チャンスとしては,2学期の始まる9月前
講師登録をしていると,欠員が出た場合,条件の合う先生に連絡が来ます。
「夏休みはゆっくり休んで,2学期からまた働けばいいじゃん。国語は絶対に連絡来るよ~」と私は楽観的に考えていました。
実際,この年の夏休みは,ディズニーランドに行ったり,大阪の串カツ屋さんに頻繁に行ったり,2人してエンジョイしていました。

果たして,連絡は?
夏休みに別の公立中学校から4件来ました。
すごい!これはすごいのです。
求められる彼。選び放題の職場。
そして,何があったんだ公立中学校・・・!

4.夫の再就職活動【行動編】

自治体にもよると思いますが,
講師希望者への連絡は,学校から直接来る場合と,
教育委員会から来る場合があります。
この時も,両方ありました。
筆記試験はない場合が多く,教育委員会や校長と面接をして
クリアしたら,講師として採用されます。

4件中,1件は通勤時間がかかり過ぎるので辞退しました。
以下は残りの3件について。

① △△中学校
校長との面接中,過呼吸になり,保健室に運ばれる。
校長室が狭く圧迫感を感じたとのこと。
息が出来ず,死ぬかと思ったらしい。
不採用。

② ◇◇中学校

校長との面接はクリア。
教員委員会が指定した,健康診断のための病院に行く途中で過呼吸・めまい。
採用辞退。

③ ☆☆中学校
教育委員会との面接,校長との面接をクリア。
前職を体調不良で辞めたことを正直に話し,教育委員会・校長から「サポートします」と言っていただいた。
独自に働き方改革を行っていて,残業はほぼなしの学校。
ブラックが原因で前任者が辞めたのではない(産休で休むとのこと)。
これは安心。
しかし,落とし穴はここではありませんでした。
この前任の産休の先生が出来る先生だったのだと思います。
引継ぎのメモがびーーっしりと大量にあったそうです。(生徒の様子,授業スタイルなど)
彼はこれを読んで,過呼吸に。めまいがひどくなり,文字が波打って見えたそうです。
結果,4日間だけ勤務させてもらい,辞めました。

余談ですが,教員の引継ぎトラブルは,私も何件か知っています。
生徒に思い入れのある先生ほど,大量の引継ぎを残すのですが,
これは後任者へのプレッシャーにつながることがあります。
ある程度の裁量が認められている教員の世界では,
授業もクラス運営も,後任の先生のやり方に任せた方がいい場合があります。

5.現実をみた2人

私も彼も,女王様とその学校が悪いと思っていましたから,
学校を変えれば,また働けると思っていました。
それが,ことごとくうまくいかず,焦りました。焦ったのがダメでした。

2人でやろうとしたことは,
①定期的に通える心療内科を探す。
病院にはいくつも行きました。心療内科も内科も脳神経外科も。原因が分からず,たらい回しにもされました。この頃はまだ,彼に合う病院は見つかっていませんでした。

②もっと都市部に引っ越す。
彼の職場があったから,そこに住んでいたわけで,もうそこに住む理由はありませんでした。プライベートで同僚や生徒と会う危険性もあります。また,都市部に行けば,病院も仕事も多いと考えていました。
彼が仕事を辞めて,3~4か月後,家探しを始めました。今思うと,短期間でめちゃくちゃ焦ってますね。でも,当時は,長く長くながーく感じたのです。

 

次回に続きます。
以上です。最後までありがとうございました。(^^)