大黒柱妻が中国留学を目指すブログ

【大幅メンテナンス中…】病気の夫とゆったり過ごすのが幸せ。おいしいご飯と中国が好き。気長に夢をかなえたい,まんまる桜のブログです。

不安な夫は,妻の名を連呼してしまう。

こんにちは,まんまる桜です。

私の夫は,不安障害(神経症)です。

不安になるのは,性格が心配性なのでは?と思う方もいるかもしれません。確かに,夫は,さみしがり屋で細かいことを気にする性格です(これも困ったものです)。

しかし,不安障害とは,症状があらわれてくると,パニック(めまい,吐き気,息苦しさなど)を起こしたり,不安が続きすぎてしんどくなったりします。

これから,「夫が困っていることシリーズ」と題して,夫のことを紹介しちゃいます。中には,性格と病気の境界線が曖昧なものもあります(できるだけ分けようと試みます)が,「そんな人がいるんだな,へぇ~」くらいに思っていただければ幸いです。

これを読んでいる人が共感し過ぎて不安にならないように,できるだけユーモアを交えていきたいと思います(ハードル高いですが)。ちなみに夫は症状が出ていない時は,ひょうきんで冗談ばっかり言っています。

あと,あくまで夫の話なので,すべての不安障害の方にはあてはまるわけではありません。

では,本日は,「シリーズ【その1】妻の名を連呼してしまう。」です。

  

1.どのように連呼するのか。

「まんまる桜」はもちろん私の本名ではないので,説明しにくいですが,

「さくらー,さくらー,さくらー,さくらー」と連呼したり,

「まるちゃんでーす,まるちゃんでーす,まるちゃんでーす・・・」と壊れたロボットみたいになったりします。

とにかく,呼び方は違えど,私のことを呼んでいるらしいのです。

声のボリュームは,普通か,あるいは,ボソボソと言っています。

2.いつ連呼するのか。

私に用事があって,呼ぶ時は,「さくらー!」です。普通ですね。

連呼するのは,

私の姿が見えないとき。職場でも気を抜くと言ってしまいそうになることがあるらしいです。まずい職員です。

私と一緒にいるけど,気をひきたい時。(ちょっぴり寂しい時。)

ここまで読んで,引いている方がいらっしゃるかもしれませんが,私はいたって真面目です。

3.なぜ連呼してしまうのか。

つまりは不安だから」ということなのですけれども,それにしても言動が奇妙すぎるので,当初は「なんて変わった人なんだ」「うるさい人だなー」と思っていました。

しかし,ある本を読んで,はっとしました。

 4.斎藤環『生き延びるためのラカン』 

 

斎藤環さんは,精神科医であり批評家であられます。ラカン(1901年~1981年)は,フランスの哲学者・精神科医・精神分析家です。この本に書かれていたことを一部紹介します。

 

たとえば「ママ」という言葉は、お母さんを呼ぶためだけの言葉じゃない。それはなによりも、目の前にいないお母さんの代わりに使用される一種の痕跡、音声による痕跡のようなものだ。これは見方を変えると、「母親の不在」という現実を、「ママ」という虚構で覆い隠して安心するための手段でもある。

 

まさに夫のことだと思いました。

私の名前を連呼することで,「妻の不在」「心細い」という現実を覆い隠しているのです。

夫が私の名を連呼するのは,子どもがママを呼ぶのと同じだとすると,大の大人がやっちゃってるんで,相当不安なんだろうなと思うのですが,うっかり職場や外で言うのはやめてほしいですね。

 

今日も「まるちゃん,まるちゃん,・・・あっ無意識で言ってる」と,自分で気づいて言ってました。

以上,夫なりに身につけた不安対処法でした。(^^;)

読んでいただき,ありがとうございました。